老後の安定した生活のために20代から資産形成をしていく必要があります。大切な資産を育てる方法について説明します。
何に投資すればよいか?
投資対象は大きく分けて4つあります。
1.株式
2.債券
3.不動産
4.コモディティ(商品)
です。
私はFX、ワラント、株式、金、投資信託など様々なものに投資してきました。その経験と過去のデータから投資すべき対象は決まりました。まずはこのグラフを見てください。
このグラフは株式、国債、現金(タンス預金)、の112年間の平均利回りになります。赤枠の日本を見てみると、株式の一人勝ちで、元本保証の国債、預金はマイナスになっています。他の国でも株の1人勝ちです。つまりは、「株式」に投資するのが正解です。
不動産投資はやめておけ
不動産には手を出してはいけません。その理由は3つあります。
1つ目は、日本は人口が激減し、空き家が増加しているので不動産価格は都心を除いて下落していきます。つまり、不動産に投資すると、一般人はほぼ確実に損します。需要のある都心の一等地を買えばいいじゃないかと思うかもしれませんが、1億円以上するので10%の頭金の1000万円を用意できる人なんてほとんどいないでしょう。
2つ目は、自宅を購入する前に不動産の融資を受けると、自宅が欲しくなったときに信用を使い切ってしまっているのでお金を借りることができないからです。
3つ目は、新築の不動産を購入した場合、手に入った瞬間20%価値が下落するからです。業者への手数料と新築というプレミアがなくなるので、5000万円が4000万円になってしまうんです。この20%を取り戻すには数十年単位の時間が必要です。
人が勧めてくる投資は詐欺である
少なくとも日本において「投資話≒詐欺」です。銀行員、証券会社の人、投資セミナーの講師などいわゆるプロと言われている人の話ほど信用してはいけません。
彼らは手数料の高い商品を売るのが仕事です。客が儲かるかどうかはどうでもいいのです。商品を勧めておいて、「投資は損しても自己責任です」って平気で言います。投資のプロは責任を取らない、ひどい話です。
どの国の株を買えばいいか?
ズバリ米国株式を買いましょう。国別の株式利回りを見てみますと、米国の株式のパフォーマンスはトップクラスです。
他の国の株式でもよいのですが、日本から購入しやすく、継続して値上がりしています。こちらは日経平均とダウ平均株価(米国の日経平均のようなもの)を比較したチャートです。
これらの理由から米国株式を投資先にするのがおすすめです。
個別株かインデックス投資(株式指数)か
個別株とは、AmazonやNVIDIAなどの会社を指名買いすることです。
一方、インデックス(株式指数)を買うことは、日経平均に採用されている225の会社の株式を一括買いすることです。
個別株では値上がりする株をピンポイントで買うことができれば、資産が激増します。しかし、会社が倒産すると資産が「ゼロ」になり、再起不能に陥ります。
一方、インデックス(株式指数)買いは、資産がゆっくり増えていき、複数の会社への投資となるので、倒産のリスクがかなり減ります。
安定して資産を増やしたいならインデックス(株式指数)投資がおすすめです。
おすすめの買い方(ドルコスト平均法)
長期投資をする上で考える必要があるのが、インデックス(株式指数)をどうやって購入していくかです。いわゆる積立投資をしていくわけですが、すでに確立した方法が存在します。
その方法は、「ドルコスト平均法」です。毎月決まった金額を投資する方法のことです。毎月10万円分のインデックス(株式指数)を買っていくとこの方法で投資していることになります。ドルコスト平均法の特徴は、価格が安いときにいっぱい買って、価格が高いときには少なく買います。
こうすることで購入価格の平均価格を下げることで、値上がりしたときに大きな利益になります。
おすすめのインデックス(株式指数)
どのインデックス(株式指数)を選んでも大差ないと思います。気に入ったものを買ってください。
S&P500 | Vanguard 500 Index Fund(VOO)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
CRSP US Total Stock Market Index | Vanguard Total Stock Market ETF(VTI)、楽天・全米株式インデックス |
FTSE High Dividend Yield Index | Vanguard High Dividend Yield ETF (VYM)、楽天・米国高配当株式インデクス・ファンド |
まとめ
インデックス(株式指数)をドルコスト平均法で毎月定額で購入しよう。