自営業者や会社勤めでも厚生年金に加入できない人は、国民年金に加入しています。みなさんは国民年金の支払をどのようにしていますか?多くの方は口座振替で月に一回の支払いをしていると思います。
私の場合は、年に1回送られてくる現金払いの払込票で支払いを行っています。クレジットカードからチャージしたnanacoでセブンイレブンで支払う方法、間接的にクレジットカードを使うことが最もトクする方法だと思っていました。
しかし「2年前納」という制度があることを知り、さらにオトクに支払う方法があることを発見しました。その節約方法について解説します。
国民年金の支払い方法
国民の年金保険料の支払い方法には3つあります。それぞれについて解説していきます。それぞれにメリット・デメリットが存在します。
国民年金保険料納付書
1年に1回年金事務所から送られてくる納付書を使う方法です。
- 銀行、郵便局の窓口、ATM、ネットバンクで納付(Pay-easy)
- コンビニ払い
このいずれかのの場所で納付することが出来ます。
メリット
- 年金の保険料をいくら払っているか具体的で分かりやすい。
- クレジットカードからチャージしたnanacoで支払いができる。クレジットカードの1%還元を間接的に利用ができる。
デメリット
- 月イチで納付する必要があるので、納付するのを忘れることがある。
口座振替
自動で指定した金融機関の口座から引き落とししてくれる「とにかく楽な方法」です。
メリット
- 納付忘れがない。
- 「前納」すると割引が効く。
デメリット
- 事前に口座振替の手続きが必要。年金事務所に書類を送るか郵便局か銀行の窓口で手続きを行う。
- 保険料が免除(全額、3/4、1/2、1/4)になっていると「前納」しても割引してもらえない。
クレジット納付
手続きがちょっと面倒ですが、口座振替以上のメリットがある方法です。
メリット
- クレジットカードのポイントが付与される(還元率1%)。
- 納付忘れがない。
- 「前納」すると割引される。割引額は口座振替よりも低く設定されている。
デメリット
- 事前にクレジットカードでの納付申し込みが必要。
- 保険料が免除(全額、3/4、1/2、1/4)になっていると申請できない。
国民年金の保険料と前納について
国民年金保険料を「前納」することもできます。「前納」とはまとまった期間の前払いをすることで納付額を割引でき、節約することができる方法です。節約できる金額は以下のとおりです。
現金、クレジットカードの場合
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6カ月分を現金払いで前納すると800円の割引(6カ月分の保険料額98,460円が97,660円へ)。
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1年度分を現金払いで前納すると「3,500円」の割引(1年度分の保険料額196,920円が193,420円へ)。
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2年度分(平成31年4月分から令和3年3月分)を現金払いで前納すると、14,520円の割引(2年度分の保険料額395,400円が380,880円へ)。
口座振替の場合
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6カ月分を口座振替で前納すると1,120円の割引(6カ月分の保険料額98,460円が97,340円へ)。
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1年度分を口座振替で前納すると4,130円の割引(1年度分の保険料額196,920円が192,790円へ)。
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2年度分(平成31年4月分から令和3年3月分)を口座振替で前納すると、15,760円の割引(2年度分の保険料額395,400円が379,640円へ)。
国民年金の2年間の支払総額と実質割引率
日本年金機構のホームページには「口座振替」が一番おトクな納付方法として紹介されていますが、実際にはクレジットカード払いが一番おトクです。私が計算した結果は、
です。クレジットカードで2年前納すると実質8%引きになり、最もおトクです。
国民年金の支払い方法の変更方法について
国民年金の支払の方法を変更するには申請が必要です。最もおトクになるクレジットカード払いにするには2通りの方法があります。
地元の年金事務所へ直接行って申請
基礎年金番号の書かれている年金手帳とクレジットカード、印鑑や身分証明書を持っていきましょう。
ねんきんネット申請書を印刷
日本年金機構のねんきんネットにログインし、「届書の作成」にある「2-5国民年金保険料をクレジットカードで納めたいとき 国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」を選択して作成します。書類を最寄りの年金事務所へ郵送または直接持っていって提出します。
郵送料が掛かるのが嫌な方は、年金事務所に電話すれば郵送用封筒と申請書を自宅に送ってもらえます。
まとめ
- 国民年金保険料の納付は直接クレジットカードで支払いができる。
- 最もおトクなのは、「2年前納」で「クレジットカード払い」である。
- もうめんどくさいnanaco払いはしなくてもいい。