FXで損する人、株で得する人

 現在(2020年5月6日)の金利では、外貨預金的にFXでスワップ運用はおすすめできないものになっています。

 一方、日本株式市場はコロナショックで暴落し、配当利回りの高い銘柄が多数見受けられます。投資対象としてFXよりも株式のほうが魅力的な状況になっています。

 なぜ株式投資を始めたほうが良いのか解説します。

インカムゲインを目的とした3つの投資の方法

 インカムゲイン(income gain)とは、資産を保有しているだけで定期的に現金を受け取ることを言います。FXでのスワップポイントや株での配当金などのことです。インカムゲインを増やしていくことは、年収を増やすことと同じと言えます。

高配当株株式投資の特徴

  1. 銘柄によって数万円から数十万円の投資資金が必要です。
  2. SBIネオモバイル証券を使えば格安の手数料で1株単位で購入できるようになりました。数百円から数千円あれば有名企業の株を購入することができるようになりました。
  3. 「金融商品取引法」という法律の下、個人投資家は様々な面で保護されています。
  4. 値上がりによるキャピタルゲインも狙うことができます。

詳しくは「高配当株投資の始め方」で解説しています。

FXで高金利通貨を保有

  1. FXでは通貨の金利差を利用して、外貨預金的な資産運用をすることが可能です。
  2. レバレッジをかければ数千円から取引をすることが可能です。
  3. 安定して数年単位でポジションを保有するのであれば、レバレッジを2-3倍に抑える必要がある。その結果、数万円単位の投資を行っていくことになります。
  4. スワップポイントは毎日入金されます。
  5. 詳しくは「FXを使ったレバ2倍の外貨預金的運用が資産形成におすすめ」で解説しています。

不動産投資

  1. 物件を購入するので少なくとも数百万円の自己資金が必要となります。
  2. 借金をしてレバレッジをかけて行う場合がほとんどです。
  3. ダメ物件を購入してしまったらリカバリーできずに自己破産となることもあります。
  4. 物件を現金化しようと思っても買い手を見つけるのに時間がかかります。あくまでも現金化することに時間がかかる「固定資産」です。
  5. 不動産屋はなるべく高く売りつけて手数料を稼ぐことを生業にしているプロです。不動産のプロは、不動産投資初心者を食い物にして利益を出しています。まさに弱肉強食の世界となっている恐ろしい世界です。
  6. 青色申告で「経費」を使うことができるので、税金面ではかなり有利です。

まとめ

 以上をまとめると下表のようになります。投資初心者が手を出せるのは、自己資金力がかからない「高配当株投資」か「FXでスワップ運用」のどちらかが現実的だと思います。

高配当株投資 FXでスワップ 不動産
自己資金 ×
キャッシュフロー
レバレッジ ×
税金
難易度 ×
収益力

外貨預金としてのFX vs 高配当株投資

 投資対象として9割以上の方に向いているのが「高配当株投資」と「FXでスワップ運用」です。そこでこの2つについて比較していきたいと思います。

必要資金について

 FXで米国ドルに投資しようとすると仮定すると、レバレッジ2倍で1,000ドル投資で約5万円かかります。

 一方、株式をSBIネオモバイル証券で投資すれば、数百円から数千円で投資することが可能です。ブリジストンは3,228円、オリックスは1,200円で1株から保有することができます(2020年5月7日)。

配当利回りとスワップポイントについて

 1,000ドル保有していたとすると、0.2円/1日のスワップポイントが入ります(セントラル短資 スワップポイント表)。1年で73円です。利回りは、(米国の政策金利)-(日本の政策金利)=(0.25%)-(-0.1%)=0.35%です。

 一方、高配当株式の利回りは、ブリジストンで4.96%、オリックスで6.33%になっています。高配当株のほうが、FXのスワップポイントと比較して、10倍以上利回りが高くなっています。

キャピタルゲインじゃ狙えるのか?

 キャピタルゲインとは、値上がり益のことです。株もFXも投資のタイミング次第でキャピタルゲインが狙えます。

 株式に関しては、株式会社は利益を追求するものなので、常に値上がりする方向に動く圧力がかかっています。私は、キャピタルゲイン狙いは株式のほうが狙いやすいと思っています。

高配当株投資 FXでスワップ
必要資金 数百円~数千円 約5万円~
利回り 4-5% 0.35%
キャピタル狙い 可能 可能

まとめ

長期で保有してインカムゲインを得ることが目的であるならば…

  • 10倍以上の配当利回りが得られる高配当株投資のほうが有利である。
  • キャピタルゲイン(値上がり益)狙いは、値上がりするという性質を持つ株式のほうが有利である。
  • SBIネオモバイル証券を使えば、株式を購入するほうが必要資金が少ない。

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