手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法
図書館で「手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」を借りることが出来たのでレビューします。
この本を読んだ理由
私が持ち物を選ぶときに参考にしたミニマリストの一人がしぶさんでした。
しぶさんが出版した本ということでずっと気になっていました。船橋市の図書館にあったので、4ヶ月ほど予約待ちをして借りることが出来ました。
ミニマリストとは
必要最低限の持ち物だけで暮らす人たちのことをミニマリストと呼びます。ミニマリストになるきっかけは人それぞれです。家賃を節約したいから小さい部屋に引っ越すためであったり、部屋の掃除がめんどくさいから物を減したり、引っ越しの費用を節約するためだったりです。共通する目標は節約と生活の効率化ですね。
ミニマリストしぶってどんな人?
ミニマリストしぶさんの本名は「澁谷直人(しぶやなおと)」です。1995年生まれの22歳、大分生まれの福岡育ちとのことです。「Minimalist」という会社を立ち上げ、「ミニマリストの価値観を広める」ことを仕事にしています。
本人が作成したの生い立ちは下のサイトを参考にしてください。
どんな本
しぶさんのブログに書いてある記事を「ミニマリストのことを知らない人が読む前提でまとめ直した本」です。
出版社を通しているので、リライトされ読みやすくなっています。ミニマリストのことが知りたい人におすすめです。
心に刺さった言葉とその理由
ミニマリズムの本質は「強調」すること
ミニマリズムは「強調」すること、シンプルとは特徴がないこと。この言葉になるほどと思った。シンプルライフとかヒュッゲな生活って「みんなが必要だと思っているものは揃えている状態」だと思います。ミニマリズムは、「えっ、冷蔵庫持ってないの!?」ってびっくりされるライフスタイルだと思います。
小さい住宅や車を購入し、その差額を見栄の消費以外に使えば幸せになれる
収入を増やすのってすごく大変です。「節約には限界がある。副業して収入を増やすのには限界がない。節約よりも副業したほうがいい」っていう言葉もあるけどそれは間違いだと思います。副業で安定して月に1万円以上稼げている人ってあまりいないと思います。
やせたいなら冷蔵庫を捨てろ
これは大正解だと思います。冷蔵庫に入っているものって将来体の中に入るものです。冷蔵庫を持なければ間食する頻度ってかなり減ると思います。
ミニマム・ライフコストを把握する
自分が生活するのに必要な生活費は家計簿をつければわかります。1年間に必要な生活費を貯金しておくことがセーフティーネットになる。これは私も実践しています。しぶさんの貯金は60万円だけど、私は150万円を維持することを目標にしています。それ以上のお金はすべて投資に回しています。
いくら稼ぐ必要があるか把握することは仕事量の目安になります。老後に必要な資金も含めるといくらお金があっても安心できなさそうですが。
変動費よりも固定費大きくする
「固定費を大きくする」ってことの真の意味は、定額の使い放題サービスを使い倒しましょうってこと。Amazonプライムに加入して、Prime動画やprimeミュージックを使うってこと。アニメ好きならDアニメストアと契約するのがいいですね。定額だと家計簿をつけるのがすごく簡単になるのもポイントです。
収納用品は、「収納」と「持ち運び」を兼ねていると身軽になれる
収納のための収納は持たないってことです。部屋にタンスを置いたりするのはスペースの無駄使いだと思います。持ち物を減らせば、クローゼットや押入れに必要なものはすべて収納できるからです。
所有にはコストがかかる
物を置いておくスペースには家賃を払っていますよね。物を置くための専用スペースであるトランクルームを借りるって考えると分かりやすいかもしれない。一人暮らしなのに荷物置き場として1部屋使ってる人は、トランクルームを借りているのと同じかそれ以上のコストを払っています。
「限定物」ではなく「定番物」を買う
「限定」って言葉を聞くと欲しくなります。限定物って「限定」なので、いつでも同じものは買えません。当たり前です。いつでもどこでも買うことができる「定番物」を軸に考えれば、生活スタイルの基本形が完成します。消耗品を買い換えるタイミングで購入するものがあらかじめ決まっていれば、決断するというストレスから解放されます。
「レンタル」と「シェア」を使いこなす
レンタルやシェアすることで最も恩恵を受けるのは家と車だと思います。
家に関しては所有することがデメリットになりつつあります。地方では負動産と呼ばれることもあります。土地を売る先がなく、固定資産税を払い続けるしかない状況に陥っている人もいます。都市部の便利な立地以外の土地はゴミになりつつあります。
車に関しても同じです。車の維持費は乗っていなくても、自動車税と駐車場代がかかります。週に2,3回使う程度であればカーシェアのほうがお得です。
スマホは大型サイズを選ぶ
小さいスマホの文字を読むのって疲れます。スマホを使い倒すことが前提の生活をしている人は、なるべくデカイサイズを使うことが目の負担軽減になります。
「出口戦略」を考えてものを買う
価格が高くてもリセールバリューが高いものを買っておくと、トータルでコストが掛からないってことです。iPhoneやiPad、MACやnasneなどは中古価格が下がりにくいです。メルカリで中古で買って、中古で売ればほとんどコストなく物を使い回すことが出来ます。
心の底から欲しいものは我慢せずに買う
これは解説しなくてもその通りです(笑)。我慢するのは体に良くないです。要らなくなったらヤフオクやメルカリで売ればいい時代になったので。
人間の直感は90%近い確率で的中する
これは初めて知りました。これからは直感を大切にしていこうと思いました。人はやらなかったことに最も後悔するらしいですし。
休日にショッピングモールへ行く人の目的は「消費」
なるほどなと思いました。私はミニマリストになってからショッピングモールへ行くことはあまりありません。ショッピングモールへ行っても、ウインドウショッピングして終わるので交通費が無駄になります。今やYoutubeのレビュー動画を見て、価格コムで値段をチェックするだけで済みます。
どんなに膨大な時間を確保しても、健康な体なしに時間を活かすことは出来ない。
極端な例を出すと、意識がない寝たきり人をイメージしてもらえばいいかと。意識がなかったら生きている意味はあまりありません。体力が低下して歩くことができなくなった人も効率よく移動することはできません。杖をついてゆっくり歩いているだけで1日が終わりそうです。
宅配便の荷物はコンビニ受取で
ヤマト運輸のコンビニ受取や中央郵便局(24時間荷物の受け取りが可能)の窓口受け取りはすごく便利だと感じます。仕事をしていると、9~20時に家にいるのは難しいですよね。休日に荷物を受け取るためだけに家にいたくないですし。自分の都合に合わせて受け取れるのは神サービスだと思います。置き配とか宅配ボックスの設置とか要らないです。
時短家電を導入すれば、空いた時間は自分の好きなことに使うことができる
ロボット掃除機や洗濯乾燥機などは真っ先に買うべきです。ロボット掃除機があれば、毎日の掃除時間の5分が自由になる上に楽になるんですから。常にきれいな部屋で過ごすと気分も良くなりますし。
何かを買うときはお金ではなく、そのお金を得るために使った「時間」で買っている
私にはこの発想はありませんでした。時間で物を買っていると考えると、無駄なものを買えなくなりました。それと同時に単位時間あたりに稼ぐ収入を増やしたいと心から思いました。
手ぶらとは「雑念がない状態」
この本のタイトルにもある「手ぶら」の意味です。雑念とは気が散る要素や将来に対する不安などです。余計なものを排除することで生産性を高めることが大切だと感じました。
毎日長時間使うものにお金をかけたほうが幸福度は高い(コンフォート原則)
これは感覚的に理解していましたが、コンフォート原則(長時間使うものにお金をかけると幸せになれる)というものがあるとは知りませんでした。スマホやパソコン、イスや寝具にはお金をかけろって言われてますもんね。
選択肢が多ければ多いほど、人は不幸になってしまう
選択肢が多いほど、別の選択肢を選んだら良かったのではないかと後悔することが多くなるそうです。選択肢がなければ悩めないとも言いますが。
「足るを知らなきゃ富めない」
贅沢には上限がありません。生活を良くするために年収を上げようとしても、普通の人には年収1000万円が限界なのではないでしょうか。自分の満足できる基準を決めておかないと、満足できるタイミングが来ないってことです。世界一のお金持ちであるウォーレン・バフェット氏でさえ「一定のレベルに達したらそれ以上の違いはない」と言っているそうです。
「面倒くさい」という違和感は「無駄」の正体
この発想も私にはなかったです。世の中の「面倒くさい」をなくすのが「テクノロジー」なんですね。時短家電を使いこなして私も「努力しない努力」をしていこうと思います。
「質の高い情報」を浴びるようにする
「他人のどうでもいい日常や愚痴」などの生産性のない情報は頭に入れなくていいってことです。facebookの日記やインスタの写真なんかですかね。知識を増やすことができる情報を選んでいこうと思いました。
人からの信用を得る
人からの信用や有名なことってそれだけでお金になります。たとえば有名人がYoutubeを始めれば、チャンネル登録者や動画再生数は何もしなくても稼げます。ブログも同じです。羨ましい限りです。世間の人に自分のことを知ってもらうことの大切さを理解しました。
恩は返すものではなく、まわすもの
「恩をまわす」って初めて聞きました。人へのプレゼントをするときは金券や消耗品が良いってことみたいです。物をプレゼントすると、場合によっては即メルカリ行きの時代ですからね。
物より経験にお金を使う方が満足度が高い
自分の中に残る「思い出や知識が資産」ってことです。物を買う理由って、買ったものを使ったときの経験を求めてのことですよね。美味しいトーストが食べたいからバルミューダの高価なトースターを買ったりとかです。人に自慢するために外車を買うのも気持ちがいい経験をしたいからです。見栄のための物の購入はコスパが悪いから旅行などに使うようにしたいと思いました。旅行するだけの金銭的な余裕ができればですが。
いらないものリストは嫌いなものリスト
好きと嫌いをはっきりさせておくことで生きやすくなるとのことです。いらないこと、無駄なこと、嫌いなことはストレスが溜まるから関わらないほうがいいです。
多様な価値観があるのは大前提、だからこそ自分の意見はうやむやにしない
周りに合わせて無難な意見しか言わないのってストレスが貯まります。常識から多少外れていても、自分の言いたいことを言っていると賛同者が集まってきます。ブログやTwitterを使うと実感できます。常識にとらわれない生き方ができる時代になってきたなと感じます。
人付き合いだって利害関係だ
心理学でも言われています。人は利益のある人としか友達にはなりません。害を与えてくる人とは仲良く出来ないです。
人間関係は広く浅く、選択肢は多ければ多いほうがいい
人間関係も収入源も多ければ多いほどいいのは当たり前です。きちんとリスクヘッジすることは将来の不安の解消に繋がります。私も複数の副業で収入源を確保していこうと思いました。
まとめ
ミニマリストの哲学や小手先のテクニックが大部を占めていました。「ミニマリストになるためには断捨離の過程が必要」なので、ミニマリストになろうと心に決めた方は断捨離関連の本を先に読むことをお勧めします。
購入先
立ち読みしたくてリアル書店を回ってりましたが、扱っている書店がなかなか見つかりませんでした。Amazonなどの通販で手に入れるのが良いと思います。
手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法